前回の記事を書いた後、どうも写欲が湧かず、仕事以外はだらだらと過ごす毎日。
これじゃあイカン、と思っていたところに、唐突に新機材到着。
品薄で2週間近く待たされましたが、このタイミングで届いたおかげで、少しは外にでる意欲が出てきました。
答えが出ないことに、いつまでも悩んでたってしょうがないですものね。


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【長崎】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR / RAW ※x1.3クロップモード


新しい機材は、お値打ち感MAXのD7200です。
D500も考えたのですが、さすがにDX機にあの値段は出せません、今のところ(笑)
それに、どうも新サンヨンとD4の相性が悪いように感じていたので、高画素機で試してみようと思ったことが、購入に至った大きな理由です。

今日は残念ながら曇り空でしたが、チョウを求めて巴川の土手沿いを散策しにでかけました。


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【長崎】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR / RAW ※x1.3クロップモード


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【長崎】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR / RAW ※x1.3クロップモード


いやはや、当たると凄いな~、と言うのが第一印象です。

「当たる」には色々な意味がありまして、まずはAFが当たること。
これが、何を差し置いても一番の肝です。

以前所有していたD7100よりもAF性能が上がったと聞いて、ちょっとだけ期待していましたが、まあまあでしょうか。
もちろん悪くはないのですが、あまり過度な期待を抱くと失望することになりそうな感じです。

ところで、D7200はD750と同じAFモジュールを積んでいるのです。
だから良いじゃん、とはならないのですよ、実のところ。

FX機とDX機のセンサーサイズは、面積比で約2.3倍の違いがあります。
それで同じAFモジュールを積むとどうなるか・・・

FX機では中央付近に密集している測距点が、DX機では周辺部までカバーできるのは有り難いのですが、と同時に、一つひとつの測距点の大きさが、DX機はFX機に比べて2.3倍も大きくなってしまいます。
一つの測距点の面積が大きいと、その範囲内に合焦させたい部分以外が入ってしまう訳で、こうなるとピントが当たる部分は運任せの感が強くなります。

昆虫相手の場合、これが非常に辛い。
思った部分にピントが当たらないのは、結構なストレスなんですよ。
FX機の場合、測距点の面積が十分に小さいので、ピントが思ったところに当てられる確率が高いのです。

と言うことで、AFについては、FX/DX双方にメリット・デメリットがあると言うことになるんですね~。


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【長崎】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + Ai AF-S Teleconverter TC-14E II / RAW ※x1.3クロップモード


昆虫を撮る場合、撮影倍率がだいたい0.2倍を超える位からAFが当てにならなくなるため、MFで撮る方が多いです。
大きなチョウが相手だと、あまり近くから撮れないため、AFで撮ることの方が多くなります。
被写体から距離が離れると、MFでピントの山が分かりづらいからです。
また、マクロレンズでなく、今回のように望遠レンズでチョウを撮る場合は、ほとんどがAFで撮ることになります。

D4の場合は、AF-C(1点)+連写の設定でホバリングしているチョウを撮ることができますが、撮影倍率が高くなるD7200だと、300mmレンズで1点に眼を合わせ続けるのはそこそこ難しく、テレコンを付けると更に難易度が上がります。
ダイナミック9点や21点を使った方が、もしかしたらピントの歩留まりは上がるかも知れません。
何処に当たるのかは知りませんけど、ね(笑)


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【長崎】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + Ai AF-S Teleconverter TC-14E II / RAW ※x1.3クロップモード


ヒラヒラと飛んでいるチョウを撮る時は、ひたすら神に祈ることが必要です(笑)
MFでざっと合わせておいて、AFがカバーするエリアに入ったら、すかさず親指AFを作動させて一呼吸置いてから連写、って感じでしょうか。
このように言うことは簡単ですが、そもそもファインダに飛んでいるチョウを入れることさえ難しいです。
一呼吸待つのは、背景にピントが抜けないよう、AFが合う時間差を考えてのことですが、そうこうしている間にチョウはアウトフォーカス、なんてことはざらにあります。

ところで、昆虫を撮る人で、親指AFを使う人はどれくらいいるのでしょうか。
海野和男先生は、通常のシャッタボタンにAFを割り当てていると聞いたことがありますが、私は親指AF派です。

親指AFを使う利点は、二つあります。

一つは、AFを使いたい時にだけ作動させることができるからです。
マクロ撮影ではMFがメインになりますが、例えば小さな虫に接近戦を挑んでいる時に、少し離れたところに不意にチョウが現れた場合など、とっさに撮るにはAFが便利だからです。
マクロレンズの場合、近接域ではより正確なピント合わせをするために、ピントリングの回転角がが大きくなっており、その状態で例えば2メートル離れたチョウをとっさにMFで狙うには、ピントリングの可動域が広すぎて手間取ってしまうからです。

また、最初にAFでざっくり合わせておいて、MFでピントを追い込む時にも有効です。
この方法は、シャッタボタンにAFを割り振っていても使えますが、この場合MFで追い込んでいる間はシャッタ半押しをキープしなくてはなりません。
一旦シャッタから指を離すと、シャッタを押した段階で再びAFが作動してしまうのが不便です。

そして二つ目。こちらの方がより重要です。
手ブレ補正があるレンズの場合、一般的にシャッタ半押しで手ブレ補正が作動します。
マクロレンズや望遠レンズを使う場合、少しの身体の動きで構図がずれてしまうため、構図を決める際に手ブレ補正を入れたいのですが、シャッタ半押しでAFが作動すると、まだ構図が決まっていないのにAFが作動してしまい、あさっての方向にピントが行ってしまったり、ピンズレが起こりやすかったりするのです。
特にAF-Sの場合、シャッタ半押しでフォーカスロックがかかるため、微妙な動きで構図を探りながらAFを作動させることは、ピンズレの原因になり得ます。
これが親指AFに設定していると、先にシャッタ半押しで手ブレ補正を作動させ、構図を決めてからAF、と言うシーケンスになるため、手ブレ補正の恩恵で構図のズレなくAFを当てる事ができます。
巷では、マクロ撮影では手ブレ補正の恩恵は少ない、と聞きますが、そんなことは全然ないのですよ~



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【鳥坂】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + Ai AF-S Teleconverter TC-14E II / RAW ※x1.3クロップモード


NIKONの新サンヨンとD7200の組み合わせは、かなりの解像感が得られます。
解像感については、D4よりは上だと思います。
X1.4テレコンを付けてもまずまずの画質ですが、D4で使った時よりは、はっきりと画像の劣化がわかります。
もっとも、今日は曇り空のせいでISO感度が上がり、そのせいで画質の劣化が分かりやすかった可能性もありますね。

D7200の高感度にはそれほど期待していませんでしたが、予想通りでした(笑)
RAW現像の際、シャドーを上げていくと、かなりのノイズが浮いてきます。
なるべく後処理で露出はいじりたくないため、撮影時に設定を詰めておいた方が良さそうです。

ところが、どうしたことか、今日は露出が合わないことが多く、かなり悩まされました。
特に画面内に輝度差がある、例えばシロサギなどを撮る場合、評価測光で-0.7補正をしても、サギの体が白飛びしてしまったことが何度もありました。
ピーカン日和ならまだしも、今日のように曇り空でフラットな光の下、このような事が起こることはちょっと考えにくいのですが・・・
しかも、白飛びしないこともあるのです。
電磁絞りレンズにテレコンを付けた時、露出が暴れることはあるようですが、テレコン無しでも起こるので、原因はよく分かりません。

私は、このレンズはハイライト部にフレアが出やすく、画素サイズが小さいD7200との組み合わせで、それが顕著に出てくるのではないかと思っています。
どうやら、早めにレンズを調整に出した方が良さそうですね。


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【長崎】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + Ai AF-S Teleconverter TC-17E II / NIKON SB-910 / RAW ※x1.3クロップモード


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【長崎】 NIKON D7200 / AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR + Ai AF-S Teleconverter TC-17E II / RAW ※x1.3クロップモード


x1.7テレコンも試しましたが、高感度で撮った場合でも、モニタ上で通常サイズで見る限り、思ったより破綻は少ないようです。
とは言え、マクロレンズで撮った精鋭な写りに慣れた身としては、できれば等倍画像は見たくないのが本音です(笑)

x1.7テレコンを付けた場合、最小絞りはF6.7になり、AFはF8対応の中央1点しか効かない仕様です。
ところが、曇天下の悪条件の下、中央以外の測距点でもAFが迷うことなく決まりました。
これは嬉しい誤算でしたね。

フラッシュを上手に併用すれば、サンヨンとx1.7テレコンで、マクロレンズの代替が務まるかも知れません。


今日は色々書きすぎて疲れました(笑)


※前回の記事に皆さんからコメントを頂きましたが、少し考えてからお返事させて頂きたいと思います。
申し訳ありません。