今日はそれほど気温が上がらなかったおかげで、根性なしの私でも、新レンズを手に出掛ける決心がつきました。

で、山原(やんばら)。
私のメインフィールドとは言え、久しぶりの訪問です。

果たして NIKON の新マクロレンズは、私を満足させてくれたのでしょうか。

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【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F22・1/160 / ISO640 / GODOX V1 / DxO PureRAW


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【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F22・1/160 / ISO1000 / GODOX V1 / DxO PureRAW


描写に関しては、全く問題ないですね。
線が細い精密な描写は、昆虫マクロに向いています。

特に感心したのは、ピントが外れて徐々にボケ始める部分。
ここに体毛などがある場合、昔のマクロレンズで撮ると、ボケのために乱れた描写になることがあるのです。
このレンズの MTF曲線を見ると、放射方向と同心円方向のズレがほぼ無いため、均質で素直なボケ味に一役買っているのでしょう。

うん、良い感じです。

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【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F3.5 AE / ISO200 /  DxO PureRAW

昆虫を撮る時、高倍率時は別にして、このくらい(↑)の倍率の時は AF速度が遅かったり、その精度が信用できないとなると、私的には使う気がしなくなります。
以前使っていた α7R4 と FE 90mm Macro の組み合わせだと、速度・精度とも全く問題なかったのですが、このレンズの場合はどうか。

う~ん・・・微妙・・・です。

上の写真に続けて撮ったカットをご覧ください。

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【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F4.5 AE / ISO200 /  DxO PureRAW

撮影距離が少し違いますが、こちらはピントがずれていますね。
いずれも、シングルポイントの AF-C で撮りました。


正直なところ、このような AF が合いやすい状況では、100%の確率で合焦してほしいのですが、カメラのせいかレンズのせいか、そこのところは分かりませんが、AF速度も含め、私的にはイマイチだと思います。

AF周りは、大分良くなったとはいえ、まだまだ SONY には敵わないようですね。

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【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F22・1/160 / ISO640 / GODOX V1 / DxO PureRAW



高倍率撮影ともなると、F22(実効絞り値ですが)ではピント範囲が全然足りません。
もちろん、真横から撮れば、身体全体にピントを合わせることも可能ですが、このアングルから撮りたい時もある訳で、やはりフルサイズの限界を感じます。
虫を専門に撮りたい方には、やはりマイクロフォーサーズを勧めますね。

まぁ、上の写真からは、ボケ味の良さを感じはしますがね~。

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【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F18・1/160 / ISO640 / GODOX V1 / DxO PureRAW ※トリミングあり


この写真は、頭より高い位置にいた虫たちを、腕を伸ばしてライブビューで撮りました。
AF で撮るしかなかったため、あまり近くに寄ると、ピントがずれる可能性があるため、少し離れて小さく撮り、後処理でトリミングしました。

フルサイズ高画素機で昆虫を撮る場合は、積極的にトリミングを考えた撮影をするのが吉、なんじゃないでしょうか。
まぁ、それだとつまらないけれど・・・

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【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F22・1/160 / ISO800 / GODOX V1 / DxO PureRAW



_NZ77273-NEF_DxO_DeepPRIME
【山原】 NIKON Z7II / NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S / F22・1/160 / ISO640 / GODOX V1 / DxO PureRAW


レンズの善し悪しは別にして、やはり Z7II で撮れる写真は、相当素晴らしいと思います。
立体感と言うか、臨場感と言うか、見栄えの良い写真が多く撮れますもの。

私のような稚拙な腕でさえ、いや、稚拙な腕だからこそ、このカメラの恩恵にあずかれるのでしょうね。