昨日ご紹介したシグマの 35mm F1.2 に加え、新たに購入したレンズが、これからご紹介する、ソニーの 100mm F2.8 STF です。

実は以前、α900 で 135mm STF レンズを使ったことがあります。
確かにボケがスムースで、全体的に優しい画になるのですが、STF効果を得るためには絞ることができず、結果的に何を撮っても同じような表現になってしまい、使い出に窮しました。また、135mm は MF オンリーで、しかも寄れないと言う、私にとっては使い勝手が悪かったこともあり、すぐに手放した経緯があります。
このようなことがあり、AFレンズとして生まれ変わったこのレンズにも、さしたる興味は湧かなかったのです。

では、なぜ今回買ったのか。
そこのところが、自分でもよくわからないんですけどね(笑)

とりあえず、昨日撮った写真をご覧いただきますが、その前に、STFレンズの特徴がわかる比較画像を上げつつ、STF効果をさらっとまとめてみました。


【90mmマクロとの比較 / 後の白チンの文字に注目!】

20200827-_DSC4727
SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 MACRO G OSS  / F2.8 AE / ISO1000 / JPEG



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SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T5.6 AE / ISO3200 / JPEG




一般的なレンズのボケは、ボケの輪郭部分に、輝度差に起因する不均一な乱れが生じるので、ボケがざわつく印象を覚えます。そのせいで、(ピントが合っている被写体や、カメラからの位置にもよりますが)ボケてしまった物体の元々の形がわからない場合が多いです。
一方、STFレンズの場合は、円周方向に向かって段々と暗くなる、グラデーションNDフィルタのような機構を内包しているので、ボケの輪郭部分に輝度差がなくなり、輪郭が均一なボケが得られます。また、ボケ方が均一な分、元々の形が判別しやすくなります。

この NDフィルタのような機構のため、取り込む光量が低下するので、レンズの焦点距離と絞りの口径から得られる F値自体は変わらないものの、実行絞り値(T値)は大きくなります。このレンズの場合は、2段落ちのようですね。
また、この機構は、構造的に絞りと似たようなものなので、当然ながら被写界深度も深くなります。

上の2つの写真をご覧になれば、このことがお分かりいただけるかと思います。


それでは、昨日試写した写真を、何枚かご覧いただきます。




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【三保】 SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T5.6 AE / ISO100 / RAW





20200829-_DSC4737
【三保】 SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T5.6 AE(+0.3) / ISO100 / RAW





20200901-_DSC4821
【日本平】 SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T6.3 AE(+0.3) / ISO100 / RAW





20200901-_DSC4894
【日本平】 SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T5.6 AE / ISO100 / RAW





20200901-_DSC4818
【日本平】 SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T5.6 AE(-0.3) / ISO100 / RAW





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【日本平】 SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T5.6 AE / ISO100 / RAW





20200901-_DSC4897
【日本平】 SONY α7R4 / SONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS  / T5.6 AE / ISO100 / RAW




まぁ、こんな感じのボケ味です。

良いっちゃあ良いのですが、う~ん・・・やっぱり、「どうしてもこの描写が欲しい!」って感じじゃ無いなぁ。

んじゃ、なんで買ったのさ、と、自分で突っ込んでみる(爆)