α7R4(と言うか、SONY と言うか)にたらたら文句を言うのは、もう恒例行事になってしまいました(笑)

こんなショボいブログを、SONY の人が読んでいるとは思えませんし、万が一、読んでいたとしても、素人のたわごとと、取り合ってはくれないでしょう。
でも、この愛すべきカメラを、末永く快適に使いたい、と思っているからこそ、このような記事を書いているのです。
こうやって書いているのが、ちょっと楽しくなってきちゃった、ってことは認めますけど(笑)


今回は、カメラの設定動作に一貫性が感じられない話しです。
まぁ、私のカメラやメーカに対する苦言は、今回で最後にしたいものです。




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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS / F5.6・1/640 / ISO125 / JPEG(APS-Cモード)



トイカメラやポップ調など、エフェクト系のピクチャーエフェクトってありますよね。
私の α7R4 にも搭載されている機能ですが、JPEG で撮っている時しか有効にならないのです。
RAW と JPEG を同時撮りする時もダメ。

私的には、同時撮りの時は、JPEG だけエフェクトかけて、RAW は 文字通り生データ出力で良いじゃん、と思うのですが、このような仕様は他社でもある、と言うか、同時撮りでエフェクトが効くのは稀(これが出来るカメラも、あるにはありますよ)なので、そのこと自体にはそれほどの文句はありません。

エフェクトを掛けるため、相当変な露出で撮っている場合もあるでしょうから、RAW データは見せたくないメーカの気持ちもわかりますし(笑)

でも、より親切にするなら、ピクチャーエフェクトを指定した時は自動的に JPEGオンリー記録に変え、ピクチャーエフェクトを外した時に、元の記録方式に戻してくれれば良いと思うのですよ。




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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS + KENKO BLACK MIST / F4.5 AE(+1.0) / ISO100 / JPEG



ところで、α7R4 には、ピクセルシフトマルチ撮影と言うモードがあります。
最近、各社で流行りのこの機能、100%手持ち撮影の私には無縁の機能ですが、ちょっと興味を覚えて、つい先日、室内で肘をテーブルの上に乗せた状態で試し撮りしてみました。
結果は・・・全然ダメ。
どうやら、複数画像を撮影する間、頑丈な三脚でカメラをピタリと静止させ、0コンマmmも動かさないようにしないと、合成がうまくいかないようです。

この結果は予測していたので、まあそんなものかと納得したのですが、その時にあれ?と思ったことがあります。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS / 1/1250 AE / ISO400 / JPEG



α7R4 のピクセルシフトマルチ撮影(もうちょっとネーミング、何とかならんか?)は、RAWで撮影した複数の画像を、Imaging Edge と言う SONY専用の現像ソフトで合成するやり方です。

ん?
たしかオレ、JPEGオンリーの設定だったよなぁ。

実際その通りで、試し撮りの前は JPEGオンリーでの撮影設定になっていました。
どうやら、カメラがご親切にも、RAW撮影に切り替えてくれたようです。
で、モードを抜けたら、JPEGオンリーに戻りました、とさ。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS + KENKO PRO SOFTEN(A) / F5.6 AE / ISO100 / JPEG



おいおい。
なんか矛盾してないかい?


「ピクセルシフトマルチ撮影は、高画素機が超高画素機になると言う、非常にとんがった機能だから、皆さん是非使ってみてね~」

「ん? ピクチャーエフェクト?
そんなの、所詮素人しか使わないからどうでもいいや」

って思ってるだろ、SONY さん。

もしくは、RAW は JPEG より偉い(笑)から、自動的に RAW を切る訳にはいかんのだ、って感じ?

そんなことない、って言うのなら、JPEGオンリー設定でピクセルシフトマルチ撮影に切り替えようとした時、「RAWで撮れ」ってメッセージを出して、受け付けないようにしたらいいんじゃない?

うう・・・
何と不憫なピクチャーエフェクト!



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS + KENKO BLACK MIST / F3.5 AE(-0.3) / ISO250 / JPEG(APS-Cモード)




まぁ、SONY の言い分は分かりますよ。

ピクセルシフトマルチ撮影は専用の撮影モードだけど、ピクチャーエフェクトは撮影した画像にエフェクトかけて、JPEG で出力する機能だ。
RAW で撮っている以上、エフェクトがかけられないのは当たり前だ。

とでも言いたいんでしょ?

それなら、Standarad とか Vivid などのピクチャースタイルはどうなの?
あれだって、JPEG 生成時にのみ必要で、RAW とは何の関係もないじゃない。

それに、そこまで厳格なことを言うのなら、RAW + JPEG の同時記録の時、ピクチャーエフェクトが選択できない理由を言ってみなさいよ、ってことになりませんか?




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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS + KENKO PRO SOFTEN(A) / F3.5 AE(-0.3) / ISO250 / JPEG(APS-Cモード)



ま、私的には、このままでも一向に構いません。
ピクセルシフトマルチ撮影は、今後も使うことがないでしょうし、ピクチャーエフェクトも、恐らく使わないでしょう。
もしかしたら、ピクチャーエフェクトは使うかもしれないけど、最近はJPEGオンリーで撮っているので、全く問題にはなりません。



実は私自身、こんな些細なこと、しかも個人的には全く困らないことで、このようなイチャモンを付けるのは、ちょっとどうかとは思います。


でもねぇ、このカメラをいじっていると、な~んか隅々まで考えを及ばさず、場当たり的に機能を詰め込んじゃった感じがして、あの混とんとしたメニューの煩雑さも、妙に納得できてしまうんですよ。



物作りとして、新しい機能の盛り込みは、非常に大変だとは思います。
開発スケジュールも決まっているでしょうし、処理スピードの制約もあるでしょう。
でも、そのせいで操作の統一性が失われたり、やりたいことがパッと出来ない、使いにくいカメラになってしまうことだけは、ご勘弁願いたいのです。

もうちょっとよ~く考えて、全体を見回してから、使いやすいカメラを作って欲しいと、(熱烈な)一ファンとして切に願っています。