昨年末に今のマンションの1階に越してきて、半月ほど経った頃からでしょうか。
外から帰ってきて、パソコンなどが置いてある私の部屋に入ると、妙に臭うのです。

なんだろう、これ?
そうだ、カビだよ、カビ!

部屋を借りた時には全く臭わなかったので、きっと私が持ち込んだものにカビがあったのでしょう。
何だろう?
本かなぁ。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS / F3.5 AE(-1.0) / ISO320 / RAW



でも、前に住んでいた所では、カビの臭いなど全くしなかったし。
一通り荷物をチェックしましたが、どうやら大丈夫そうです。

と言うことは、クローゼットの壁が怪しい。
まさか壁紙を剥がす訳にはいかないので、仕方なしに鼻先を近づけて臭いを嗅ぐしか方法がありません。

くんくん。
どこも大丈夫・・・のようだなぁ。

これ、本当にカビの臭いかしら?
何か別のもの、例えば化学物質の臭いなのでは?
しかし、発生源がわかりません。

とりあえず、カビの防臭剤を買ってきましたが、これでは何の解決にもなりません。
いやはや、困りました。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 135mm F1.8 GM / F1.8 AE(-0.3) / ISO100 / RAW(APS-Cモード)



カビ臭い状態から窓を開け、換気を行うと、ものの五分もすれば臭いが消えます。
常に窓を開けて換気をすれば良いのですが、私の部屋は1階で、窓があるベランダ側からは、ちょっと無理すれば部屋へ侵入できます。
窓を開けっ放しで出かける訳にはいかないのです。

う~ん・・・
とりあえず管理会社へ相談するか。
と思いつつ、仕事が忙しかったため、しばらく放っておいたのです。


ところが、昨日の金曜日。
深夜0時過ぎ、突然に悲劇が始まりました。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS / F5 AE(-0.7) / ISO200 / JPEG



パソコンで囲碁のネット対局をしていた私は、背後に「バチャ、バチャッ」と言う水が跳ねる音を聞きました。
一瞬、「何だろう?」とは思ったものの、佳境に入った対局は、私が劣勢。
部屋に水回りはないので、何か別の音か空耳だろうと思い、対局を続けたのです。

ところが、直ぐに「ポチャッ・・・ポチャッ」と言う雫が垂れる音が断続的に聞こえ、さすがの私も不審に思い振り返ると・・・

んげっえぇぇ!
直ぐ後ろの床が水浸しじゃん!

慌てて天井を見ると、火災報知器から水が滴り落ちています。
その速度、5秒間に一滴。

こ、こりゃヤバイ!

だがしかし、今は対局中。
慌てて家内を呼んだところ、今度は彼女がパニック。
「きゃぁ~!何これ!!」

かくして、阿鼻叫喚の夜が始まったのでした。




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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 135mm F1.8 GM / F1.8 AE(-0.7) / ISO100 / RAW



とりあえず、家中のバケツ(と言っても二つしかなかったのですが)とボロぞうきんをかき集め、上を下への大騒動。
囲碁などやってる場合ではないので、相手に詫びて速攻で投了。

しかし、4階建てマンションの1階で雨漏りかよ。
いや、そりゃ無いよな。だいたい、ここのところ雨なんて降ってなかったし。
とすると、上の階の水漏れ?
それとも、何かの配管漏れ?


あれ?
さっきからカビ臭が酷くなってきてない?

あ!!!!!!
臭いの原因はこれか!!!!!!



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS / F5.6 AE(+0.3) / ISO1250 / RAW



効くかどうかわかりませんが、とりあえず、リビングのダイソンを持ってきてフル稼働。
当然、窓は全開。
と同時に、管理会社の夜間緊急対応窓口に連絡。
直ぐに来てくれるのかと思いきや、受付だけ済ませて、明日の営業開始時間に担当から連絡がある、とのこと。
とりあえず、上の階の人に状況を知らせて、水回りのチェックをしてもらえ、とも言われましたが、こんな夜中に見ず知らずの部屋のベルを鳴らすなんて、いくらなんでも憚られますよ。

結局、何の役にも立ちませんでしたが、とりあえず誠意は見せた、ってことでしょうか。
ったく、何のための緊急窓口だか。

後から聞いたことですが、この緊急窓口、セ○ムだかアル○ックだか、とにかく警備会社に委託しているらしいです。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 90mm F2.8 Macro G OSS / F5.6 AE(-1.0) / ISO200 / RAW(APS-Cモード)



水滴の垂れ具合を見ると、どうやら朝までバケツの水が一杯になることはなさそうですが、やはり心配で布団に入ることなど出来ません。
で、部屋中を改めてチェックしたところ、天井に50センチほどの黒いシミのような筋がついているのを発見。
カビの原因探しの時には見落としていました、と言うか、天井は全くノーマークでした。
こりゃ、かなり深刻なことになるんじゃ・・・


夜が明け、朝から入っていた仕事はキャンセル。
昼前に工務店の人が来て、天井の一部を切り取って調べることになりました。

どうやって天井に穴を開けるのかと思ったら、何と、普通に売っている大きめのカッタをブスリと突き立て、後は普通にギコギコと切り取っていきます。
で、もう少しで四角く切り取れる、と思ったその瞬間、「ボロボロ」と「バサバサ」が同時に聞こえ、切り取る部分が崩れ落ちたのです。

穴の大きさ、20センチ×60センチ。
崩れ落ちた天井ボードは、もうボロボロに腐っていて、黒カビ白カビのオンパレード。
滴り落ちる水と同時に、強烈なカビ臭が部屋に充満します。

勘弁してくれよ、ほんと。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 135mm F1.8 GM / F5.6 AE(+1.7) / ISO1250 / RAW



結局、水漏れの原因は、建物の外壁から入ってきた冷気と部屋の中から来た暖気のため、天井裏が結露していたとのこと。
そこで、部屋の半分の天井ボードを剥がし、天井裏に断熱処理を施すことになったのです。

工期は3日間。
その間、当然立ち会いが必要ですから、期末の今が仕事のかき入れ時の私には、非常に痛い話しです。

入居二ヵ月でこれかよ・・・とは思ったものの、まあ、仕方がありませんかねぇ。



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【山原】 SONY α7R4 / SONY FE 135mm F1.8 GM / F1.8 AE(-1.0) / ISO100 / JPEG



しかし、これで根本解決になるのでしょうか?

またいずれ、カビが発生するんじゃないのかしら?

とりあえず、大家に防カビ対策をしてもらうよう、頼んでみましょうか。

万が一、大家が難色を示したら、再度の引っ越しも考えなくてはなりません。


あ~あ。
面倒くさいことになったなぁ。