たらたらと書いてきた FUJI への文句、って言うか要望ですが、これで最後にします。
他にも言いたいことは山のようにあるのですが、これ以上愚痴を垂れ続けると、頼まれてもいないのに勝手に FUJI への盲目の愛を貫く人から攻撃されそうです。
私のような線の細い人間は、人様からの攻撃に弱いですからね(笑)


最後のネタは、レンズに距離指標が無いこととフルタイムマニュアルフォーカスができないこと。
このことに私は非常に困っていて、好きなマクロ撮影を骨の髄まで楽しめないのです。



_DSF0693
【鳥坂】 FUJIFILM X-H1 / XF 80mm F2.8 R LM IOS WR Macro + CANON 500D / F11・1/500 / ISO3200 / JPEG(VELVIA)



光学ファインダが無いミラーレス機でマクロ撮影をする時、一番困る事って何だかわかりますか?
もちろん、人によって答えは違うでしょうけど、私の場合は、EVF の独特の見え方が障害に感じています。

EVF は光学ファインダと違い、アウトフォーカス部分がボケボケで、そこに何があるか全くわかりません。もちろん、光学ファインダだってボケますが、EVF ほどではありません。
で、自分が撮りたいものが一体どこにあるのか、EVF ではサッパリ分からないのです。
なので、事前にピントリングを回し、大体の距離を合わせておいて、EVF を覗いて被写体を探す、と言う手順を踏みたいのです。

ところが、ほとんどのXF レンズには距離指標が無いので、ピントリングをどこまで回せば良いのか、皆目見当が付かないのです。
EVF や背面液晶上に距離指標を出すことはできますが、大雑把にピントを合わせる時は、EVF や背面液晶を見ながらピントリングを回すなんてことはしたくないのです。
なぜなら、ピントにシビアさが求められるマクロレンズの場合、ピントリングの回転角に対するピントの移動幅が小さいせいで、普通のレンズよりたくさん回さなければなりません。
で、私は軟体動物では無いので、EVF や背面液晶を見ながらの操作だと手首の可動域が限られるため、レンズ上の距離指標を見ながらピントリングを力を入れてグリっと回したいのですね。

距離指標がないとマクロ撮影がやり難い理由、お分かりでしょうか?



_DSF0700
【鳥坂】 FUJIFILM X-H1 / XF 80mm F2.8 R LM IOS WR Macro + CANON 500D / F8・1/500 / ISO640 / RAW



また、被写体をとにかく大きく撮りたい場合もよくある話しで、この場合はあらかじめ最短撮影距離までピントを移動させておき、いざ、って感じが望ましいのですが、XF レンズのピントリングはずっと回り続け、最短撮影距離と無限遠で止まらない仕様です。

・・・止まりなさいよ!(笑)

どうやら、レンズのピントリングはただの筒で、回転角を電気的にピント機構に伝えているだけのようですね。

まぁ、個人的には別に止まらなくても構いません。
レンズに距離指標さえ付いていれば、ね。


と・こ・ろ・が、ですよ。
仮に距離指標がついたところで、まだ問題が残っているのです。

それは、フルタイムマニュアルフォーカスが実装されていないこと。
と言う事は、上に書いたように「事前にだいたいの距離を合わせておき」たかったら、マニュアルフォーカスで撮るしかないのです。

でもって、何度も述べているように、現時点で EVF でのマニュアルフォーカスは、ことマクロ領域ではかなり困難。(あ、私の場合は100%手持ちなんですけどね)

これは困った…と思っていたところ、X-H1 には便利な機能が実装されておりました。
なんと!マニュアルフォーカスに設定しても、AF-ON ボタンを押せば AF が効くんです。

「なんと!」なんて驚いたふりをしましたが、これってかつて D4 で常用していた撮り方なのです。
高精密な EVF と手ブレ補正が実装され、MF が格段にやりやすくなった X-H1 では、有効な撮り方かもしれませんね。


と言う事で、レンズに距離指標だけ付けてくれれば良いです、FUJI さん(笑)

もし本当に付けてくれれば、GFX 50S を全てのレンズと共に買っちゃいます。

嘘です