いやはや、ビックリしました。
まさか私がよく行くフィールドで、アカボシゴマダラを見かけるとは・・・


昨日の昼過ぎ、私は清水区山原(やんばら/35°03'00.1"N 138°27'51.0"E)の貯水池で、桜の木の樹液を吸っているカナブンの集団を見つけ、喜々として写真に収めていたのです。

その時、目の端に違和感が・・・
隣の木に目をやると、白黒の翅に赤斑が鮮やかなチョウが一頭、カナブンの集団の中で吸蜜していたのです。

見た瞬間は、「アサギマダラ?」と興奮したのですが、いや、違いますね、これは。
じゃあ、何だろう??
今まで見たことがないチョウです。


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【山原】 Panasonic GX8 / M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 + MC-14 / F4・1/250 / ISO200 / 専用小型フラッシュ / RAW


すぐにスマホで調べると、何と!
アカボシゴマダラですって!!

アカボシゴマダラの名前は、私が愛読している昆虫図鑑のコラムに載っていたのを覚えていました。
コラムによると、元々日本にはいないチョウで、中国から取り寄せた人が放蝶したせいで、近年、生態系に影響を及ぼすほど生息範囲を広げている、とのこと。
神奈川県内や静岡県内でも目撃例があるようですが、いざ自分の目の前に現れると、ちょっと興奮してしまいました。

吸蜜に夢中になっているようで、近づいても全然逃げません。
これ幸いとばかり、何十枚も写真を撮りましたが、その内、満腹になったのか、ヒラヒラとどこかへ行ってしまいました。
すると、違う方向からもう一頭アカボシゴマダラがやってきて、木の上の葉っぱに止まりました。
先ほどとは違う個体です。
よほど疲れているのか、葉っぱの上で動かず休息しているので、この子もたくさん写真を撮ることが出来ました。



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【山原】 Panasonic GX8 / M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 + MC-14 / F4・1/250 / ISO200 / 専用小型フラッシュ / RAW



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【山原】 OLYMPUS E-M5 Mk2 / M.ZUIIKO DIGITAL 60mm F2.8 Macro / F10・1/160 / ISO640 / STF-8 / RAW



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【山原】 Panasonic GX8 / M.ZUIKO DIGITAL 40-150mm F2.8 + MC-14 / F5.6・1/250 / ISO2500 / RAW


タテハチョウに分類されるようですが、他の仲間と違い、翅の模様は表裏で同じようですね。
満足な開張シーンが撮れなかったのが、唯一残念です。



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【山原】 OLYMPUS E-M5 Mk2 / M.ZUIIKO DIGITAL 60mm F2.8 Macro / F10・1/160 / ISO640 / STF-8 / RAW


正面から。
口吻の黄色が、これまた鮮やかです。



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【山原】 OLYMPUS E-M5 Mk2 / M.ZUIIKO DIGITAL 60mm F2.8 Macro / F10・1/160 / ISO800 / STF-8 / RAW


口吻のアップ。
かなり平べったいのが分かります。


と言う事で、夢中になって満足するまで写真を撮り、飛び去ったのを見送ったのですが、本当は見つけた私が駆除した方が良かったのでしょうか?
いや、しかし・・・それはちょっと忍びないなぁ。


皆さんならどうしますか~?




ところで、1番目の写真の白茶色のブヨブヨよしたものは、、桜の木の樹皮に付いているウメノキゴケ(右下の緑色)が、何らかの原因で腐ったもののようです。
虫たちは、表面の腐った苔の下に首を、あるいは口吻を突っ込んで、食事をしていました。
でも、苔が腐るって、どんな状況なんでしょうか?
桜の樹液で腐る、ってことはないと思うのですが。

木の周りには、若干甘く、濃い発酵臭が立ちこめていたので、恐らく昆虫採集目的の人が、バナナに焼酎をかけたものなどを、樹皮に塗っていたんではないかと・・・
違いますかねぇ?